ボ タ ン イ ン コ


分  布 ≪ルリゴシボタンインコ≫
 北西タンザニアとビクトリア湖の南東部に分布する。1000〜1500m程の高地の草原で、アカシヤの疎林などの見られる所に生息する。
≪キエリクロボタンインコ≫
 アフリカのタンザニア中央部の北から南にかけ分布する。高原地帯の草原で、疎林の見られる所に生息する。
形  態 ≪ルリゴシボタンインコ≫
 大きさ14〜15cmの短尾型のインコで、背、翼、下胸、腹は濃緑色で、額は赤く、頭上は黒褐赤色。顔と喉は橙黄色で、頸のまわりと上胸は淡橙黄色。腰は名のように濃青色で尾羽の外側には緑色に空色と黒色と赤色の淡い斑がある。嘴は赤色で、脚は灰色。目の周囲の裸出部は白い。♂♀は同色で、♀の方が大型に見えるのが普通で、♂はしまっている。成鳥において正確なる性別は骨盤の幅で判別するのがよい。
≪キエリクロボタンインコ≫
 
大きさ14〜15cmのいわゆる"ボタンインコ"型といわれる体型であり、頭部は黒色か黒褐色である。後頸から胸にかけてはレモン黄色で、上胸は橙色を帯びるものもある。その他の体色は緑色で、腹部はやや淡く黄色に近い。目の周囲の裸出皮は白い。♂♀同色であるが♀はやや大型に見え、成鳥では骨盤の幅が広い。
飼養管理 ≪ルリゴシボタンインコ≫
 飼鳥としてよく知られ、よく飼われている丈夫なラブバードである。籠飼いでも、又小さな禽舎といえないような小屋でも飼養できる。繁殖上の立場から見れば、やはり夜露等に当たれる屋外の飼養をすすめる。
≪キエリクロボタンインコ≫
 現在入手できるキエリクロボタンインコは、充分、飼鳥化されているため全く健康で、何ら心配もない。むしろ、飼鳥下にあって多種との交雑により原種の羽色が失われた鳥が多く、「らしきもの」程度を探すのにも骨が折れるほどである。飼養は籠飼いでも禽舎といえないような窓辺に取り付けた小屋でもよい。越冬は風除け程度でよい。ただ真夏の直射日光からは日除け等で一部に日陰を準備する。暑い午後には霧をかけてやると喜ぶ。
飼  料 ≪ルリゴシボタンインコ≫
 通常のインコ用の混合飼料を主体としてヒマワリや麻の実も若干与える。これらの"ボタンインコ"の仲間は飼鳥としての歴史が長く、充分に飼鳥化されているので、穀物の外、パン屑やビスケット等も簡単に食べるようになる。繁殖にそなえ馴らしておくこともよい。但し多過ぎてはいけない。青菜やボレー粉等の補給は一般的な管理でよい。

≪キエリクロボタンインコ≫
 通常のインコ用の混合餌の他、ヒマワリや麻の実を与える。脂肪種子類は収容物の大きさにより加減して与える。青菜やカルシウム質も必要である。
繁  殖 ≪ルリゴシボタンインコ≫
 容易に繁殖させることができる。禽舎、又は中型以上の籠に、市販の巣箱を与えるが、内部に巣材としての木片を入れてやると、かじりほぐして営巣する。産卵は4〜6個で、その抱卵期間は23日前後である。育雛餌は脂肪種子を多めに与え、青菜も切らさぬよう注意する。副餌としては前記のパン屑やビスケットもよい。もしボタン類を手のりとして育てたい時は、全身がまり毛で覆われ、翼に羽が生え始めた頃親から分けて人が育てればよい。親の自育による巣立までは孵化後35〜38日程である。巣立後もしばらくは親から餌の給与を受ける。充分独立できることを見定めるまでは親から分けるべきではないが、雛の巣立後まもなく親が次の産卵に入り雛をいじめるケースもある。禽舎の場合は充分広いので逃れることもできるが、籠飼いの場合はやむを得ず他の籠に移さざるを得ない。この場合には1腹全部の雛を一緒に移動させるべきで、幾つかの籠に分飼せぬ方が雛の育ちはよい。

≪キエリクロボタンインコ≫
 繁殖は容易であり籠内でもできるし、禽舎では勿論である。"ボタンインコ"用の巣箱に木片を入れて与えると、自分の気に入ったように営巣する。産卵は5〜7卵程が正常で、抱卵期間は23日前後、孵化後から巣立までは、35日〜38日程である。巣立後も親より給餌を受けるが、約10日程で単独で生活を始める。
近似種  先にも述べたように、現在のボタンインコは交雑化が激しかったため、完全なる種の血統の保持が保たれなかったし、まして、"ブルー"や"山吹"等の変色種が固定化されたために更に複雑となった。ブルーはその体色から"キエリ"の変色種であることは充分認められるが"山吹"は"キエリ"から出たという説と"ルリゴシ"から出たという両説がある。色彩的には後説に近いと思われるが、原種はどちらであるか確たることは不明である。又近年になり欧州において各種の色変わりボタンが作出され普及し始めた。ようやく我が国においても知られるようになりこれから次第に普及し始めると思われる。
特 徴 ≪ブルーボタンインコ≫
 1930年頃日本で作出されたが、殆ど同じ頃、英国でも発表された。14〜15cmのラブバード体型で、頭部は淡黒色か、黒灰色で、頸、胸、上腹は白く、背面、翼、尾羽、下腹は青色、下尾筒は淡色である。嘴は淡桃白色で、脚は灰色。眼周のリングは白い。体色の青色は青色と明るい空色とが見られるが、明色が好まれるし、頭部の黒色部も淡い方が見映えする。
≪ヤマブキボタンインコ≫日本や米国で1935年頃同時に作出。14〜15cm。頭部は黒褐色を帯びた紅色で、頸、顔、胸、上腹はやや紅色がかった黄色である。背、翼、尾は淡い暗青色が残る。理想としては頭部の紅色が強く、背面や、下腹の黄色の鳥が求められる。嘴は赤く、脚は灰色に近い。又特有の目の周囲の裸出皮は白い。
(原色飼鳥大鑑より)


≪モーブクロ≫
所有数 ♀1
(2008年2月現在)
≪キエリクロ≫
所有数 ♂1
(2008年2月現在)




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